フライヤーをグラフィック的に楽しむ方法
フライヤー。つまりチラシのことですが、今回紹介しようと思うチラシは郵便に届くようなスーパーの特売チラシではなく、展覧会や募集などの告知などの方。
職場にあったフライヤーを適当に引き抜いて来たものですが、ふむ。ロハス・イラストレーションコンテスト…う わ ー 全 く 興 味 ね ー 。…と個人的な趣向は置いておいて、つまりこういうモノです。
鮮やかな黄色い背景に鮮やかなスイカの赤。インパクトのあるサンセリフ書体が目に止まります。などと、ものすごーく”らしい”話しをしてもさっぱりですよね。そこでもっと簡単に楽しめそうな視点を紹介してみたいと思います。もちろん、グラフィックデザインに興味を持ちはじめた入門者にもオススメです。ちょっぴり堅苦しい内容も入りますが、最後まで我慢して読んでみてください。デザインって面白い!と思えるはず!?です。
A3、A4、A5、A6…と長方形が小さくなっていきますが、コレ、いわゆるコピー用紙(Aサイズ)が、どのように構成されているかを示している図になります。A3(オレンジ色)から書き始めましたが、倍にすればA2、A1と大きな用紙になっていきます。また、このルールはBサイズにも同様のことが言えますので機会があったら確認してみてください。
コクヨ PPC用紙 共用紙 FSC認証 64G A4 500枚 KB-39N
…で
専門的にはこのルールを使った比率のことを「白銀比」なんて言ったりするのですが、白銀比そのものについてはコチラに譲るとして、この図でいうところのオレンジ部分が肝になります。
まず上記図のオレンジ色部分と同じものがあるとわかりやすいので用意してみましょう。
- コピー用紙(A版)を一枚用意。
- 縦位置にセット。
- 短編を斜めに折りると正方形を割り出すガイドができますので、正方形がわかるように折ります。
これでオレンジ色と同じ図になりました。
折り目位置を基準に文字や写真をレイアウトするとアラ不思議!それっぽいデザインの完成です!!じゃーん。
ひどくザックリ言いました。ごめんなさい。もちろん、これだけが全てではありません!実際には文字詰めや画像処理、レイアウトのいろはなどもありますが、コレを知りながらフライヤーを見たり、作ったりするのでは大違い。おおよそ、6割近くの確率でこの法則が使われています!
では一番最初のロハスのフライヤーを見てみましょうか。
いかがでしょう。
ものの見事に「見出し」と「グラフィック」が分かれていることが確認できますね。また、正方形部分の対角線に接する部分にアイキャッチでもある、スイカの種や小さめのロゴなどが配置されています。
例えば、モナリザの絵画が黄金比で構成されているなんて話しは有名ですが、美しい比率に即したビジュアルは安定して情報を伝えるという機能を果たすということなのでしょうね。
この手のチラシを手にしたら、是非折って確認してみてくださいね!